妹背山・妹兄山(読み)いもせやま

精選版 日本国語大辞典 「妹背山・妹兄山」の意味・読み・例文・類語

いもせ‐やま【妹背山・妹兄山】

[一]
① 和歌山県北部、かつらぎ町にある二つの山。紀ノ川をはさんで、北岸に背山(鉢伏山)、南岸に妹山(長者屋敷)があった。いもせのやま。歌枕。
万葉(8C後)四・五四四「後れゐて恋ひつつあらずは紀伊の国の妹背乃山(いもせノやま)にあらましものを」
② 奈良県吉野町、吉野川を隔てて相対する二つの山。南岸の飯貝にあるのを背山、北岸の龍門側を妹山または茂山(もやま)。歌枕。
石見国(島根県)にあるといわれる山。歌枕。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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