鉢伏山
はちぶせやま
筑摩山脈の主峰で標高一九二九メートル。松本市・塩尻市・岡谷市の境界上にある。幼年期の山容である。南方尾根に連なる高ボッチ高原は一帯に広い高原をなす。頂上から南は富士山、西は北アルプス(信飛山脈)の連山、北は安曇平を経て白馬岳(二九三三メートル)の連峰、南は御嶽山(三〇六三メートル)をはじめ木曾山脈の諸峰を望む。現在山体は東南の横河川や西側の牛伏川・北方の薄川によって浸食され、壮年期に進みつつある。
鉢伏山
はちふせやま
大山町にある標高一七八一・六メートルの山。和田川と水須川の間にそびえ、和田川を隔てて鍬崎山と相対している。享和三年(一八〇三)の新川郡絵図(県立図書館蔵)、同年の奥山御境目見通山成川成絵図(同館蔵)などにヒハコ山の名で記載。嘉永三年(一八五〇)の新川郡海岸分間絵図(同館蔵)の上部に記された山の見取図には「火箱山或ハ八伏山」とあって、現在はその別名が一般化している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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鉢伏山
はちぶせやま
兵庫県北西部、美方(みかた)郡香美(かみ)町、養父(やぶ)市にまたがる山。標高1222メートル。氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園の一角にあり、主峰氷ノ山とともに更新世の火山活動で噴出した鉢伏火山岩層からなる。ハチ高原、東ハチ・ハチ北などの緩斜面の高原が広がり、スキー場として有名。南麓(なんろく)には高地性縄文遺跡の別宮家野(べっくういえの)遺跡がある。JR山陰本線八鹿(ようか)駅から途中までバスの便がある。
[大槻 守]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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鉢伏山
長野県中部、松本盆地の東端にある山。標高1929メートル。飛騨山脈を望む景色で知られる。田中澄江の「新・花の百名山」に選定されている。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の鉢伏山の言及
【美方[町]】より
…就業機会が少なく,交通も不便なため,人口の減少が著しい。全域が氷ノ山後山那岐山(ひようのせんうしろやまなぎさん)国定公園に含まれ,南部の鉢伏山(1221m)山麓などにはスキー場が開かれている。【松原 宏】。…
※「鉢伏山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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