姉小路局(読み)あねがこうじのつぼね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「姉小路局」の解説

姉小路局 あねがこうじのつぼね

1795-1880 江戸時代後期の大奥女中
寛政7年生まれ。文化6年有栖川宮喬子(ありすがわのみや-たかこ)が徳川家慶(いえよし)にとつぐ際にしたがって江戸城大奥へはいる。家慶が12代将軍になると,上臈(じょうろう),年寄となり権勢をふるう。家慶没後は,剃髪(ていはつ)して勝光院と称し,のち和宮降嫁の実現に奔走した。明治13年8月9日死去。86歳。京都出身。姓は橋本。名はいよ(伊与)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「姉小路局」の解説

姉小路局

没年:明治13.8.9(1880)
生年:寛政7(1795)
江戸後期の大奥女中。橋本実誠の娘。名はいよ,のち勝子。有栖川宮喬子女王が徳川家慶に入輿するのに従い,江戸城大奥に入る。家慶の代には上臈年寄として勢力を得,水野忠邦の天保の改革における大奥倹約令に対抗したといわれる。家慶没後,落飾して勝光院と号した。和宮降嫁のおりには生家の縁(和宮生母橋本経子は姪)により幕府の内命を受け上京した。墓所は増上寺山内松蓮社。

(久保貴子)

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