姉御許(読み)あねおもと

精選版 日本国語大辞典 「姉御許」の意味・読み・例文・類語

あね‐おもと【姉御許】

〘名〙 姉を敬っていう語。
源氏(1001‐14頃)玉鬘「ただ松浦(まつら)の宮の前の渚と、かのあねおもとのわかるるをなむ、かへり見せられて、悲しかりける」
[語誌](1)「おもと」は女性に軽い敬意を添える語。
(2)平安散文では主に女房階級の長女親愛の意をもって用いられており、貴族姫君の長女をいう「あねぎみ」「おほいぎみ」よりも敬意が低い

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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