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婚姻同盟 こんいんどうめいmarriage alliance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

婚姻同盟
こんいんどうめい
marriage alliance

「縁組」「 (婚姻) 連帯」などとも訳される。婚姻による女性と財の交換を通じて,外婚集団の間に形成される社会統合の形態である。オランダのライデン学派のインドネシア研究の中から生まれた用語で,その概念は,特に「一般交換」の名で知られる婚姻形態の研究を通じて発達してきた。イギリスの人類学者 R.ニーダムによる研究が知られている。一般交換のように,非対称的に女性を交換する体系を持つ社会は,それぞれの外婚集団が嫁送り集団に対しては社会的・霊的に劣位に,嫁受け集団に対しては優位に立つという構造を備えている。したがって,婚姻という女性の一方向への連続的循環は,大規模な円環状態の社会的結合関係の束を他の外婚集団との間に形成するのである。この婚姻同盟の概念は,構造主義以前の人類学における,祖先との系譜関係に基づく社会統合という出自の理論が見逃していた側面を提示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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