子どもの心臓病にどう対処する

六訂版 家庭医学大全科 の解説

子どもの心臓病にどう対処する
(子どもの病気)

 子ども心臓病気があるといわれたら、親としては大変心配すると思います。心配のあまり過保護になってしまったり、成長の芽を摘み取ってしまったりすることも、ある意味無理のないことでしょう。また、幼稚園や学校でも、過度の制限をしてしまう場合があります。

 確かに、重症心臓病の場合、厳密な生活制限が必要なものもありますが、大切なのは子どもの状態を主治医から十分説明してもらい、しっかり把握することです。心臓病というととかく暗いイメージがつきまといますが、生活制限がない場合は普通に接してください。制限がある場合でも“何ができない”ということより、“できることは何か”を主治医と納得のいくまで話し合ってみてください。

 しかし一方で、心臓はかなり病態が進行しないと症状が出ない場合が多いので、一見元気に見えても、主治医からの注意はしっかり守ってください。いずれにしても(どんな病気でも同じですが)、主治医との意思疎通を図ることが、子どものためにとても大切です。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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