改訂新版 世界大百科事典 「孫恩盧循の乱」の意味・わかりやすい解説 孫恩・盧循の乱 (そんおんろじゅんのらん) 中国,東晋末の宗教反乱。時に宮廷は紊乱(びんらん)して政府軍と対立,社会不安が広がった。有力な五斗米道(ごとべいどう)の指導者だった叔父の跡をついだ孫恩Sūn Ēnはこの機に乗じて信徒と蜂起(399),土豪層も呼応して大勢力となり,江南一帯を攻略したが,劉裕(宋の武帝)に追撃されて自殺。妹婿盧循が残党を率いて広東に割拠するが,再び劉裕に敗れて壊滅した(411)。この反乱で東晋王朝は衰退,一武将劉裕が台頭する。執筆者:都築 晶子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by