宇丹村(読み)うにむら

日本歴史地名大系 「宇丹村」の解説

宇丹村
うにむら

[現在地名]智頭町奥本おくもと

栃本とちもと村の南方、奥本川の下流で同川に合流する谷川流域に位置する。西は奥早野おくわさの村。当村を通る山道は美作国勝北しようぼく郡へと越える(因幡志)中世千土師ちはじ郷に属した。嘉暦四年(一三二九)七月一〇日、称名しようみよう(現神奈川県横浜市金沢区)雑掌兼久は東六郎盛義の所領であった千土師郷東方上村三分の一に含まれていた「早野村并宇仁谷」を受取っている(「兼久請取状案」金沢文庫文書)。永禄一〇年(一五六七)八月二七日、上原九郎左衛門は小兵衛に「宇仁谷ノ抱分小谷口畠一所」などを譲り渡している(「譲渡状」上原家文書)。藩政期の拝領高は二六石余。天明六年(一七八六)の智頭郡下札帳(石谷家文書)によると朱高二九石余、毛付高三四石余、本免四ツ七分、同年の物成高一五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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