宇土庄(読み)うとのしよう

日本歴史地名大系 「宇土庄」の解説

宇土庄
うとのしよう

現在の宇土市を中心に宇土半島の基部を占めていたと思われる郡名庄。承久の乱の最中の承久三年(一二二一)六月一〇日、後鳥羽上皇腹心の尊長法印は、他の「私領」とともに「一所 蓮花王院領肥後国宇土庄」を、自ら養育した天台座主西山宮(道覚法親王)に譲った(「尊長所領譲状写」華頂要略)。当庄はおそらく後白河院領として成立し、本家職は同院建立の蓮華王院に寄せられ、領家職は後鳥羽院より尊長に与えられたのであろう。乱後はおそらく没官領となったと思われるが、本家・領家などがどのようになったかについては不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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