新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「宇垣 一成」の解説
宇垣 一成
ウガキ カズシゲ
- 肩書
- 陸相,外相,参院議員(緑風会)
- 別名
- 幼名=杢次
- 生年月日
- 慶応4年6月21日(1868年)
- 出身地
- 岡山県赤磐郡潟背村(現・瀬戸町)
- 学歴
- 陸士(第1期)〔明治23年〕卒 陸大〔明治33年〕卒
- 経歴
- 明治35〜37年ドイツに留学。44年陸軍省に入り、軍事課長。参謀本部総務部長、陸軍次官などを経て、大正13年から清浦圭吾、加藤高明、若槻礼次郎各内閣の陸相。この間、4個師団の削減を実行して“宇垣軍縮”といわれた。14年大将。昭和4年には浜口雄幸内閣の陸相となり、陸軍内に“宇垣閥”を形成。6年の三月事件に関わり、国家改造運動に論拠を与えたことで知られる。同年予備役後は朝鮮総督となって軍需産業の育成につとめた。12年組閣の大命を受けたが軍内派閥抗争により組閣を断念。13年近衛改造内閣の外相兼拓相となるが、再び陸軍と対立、5ケ月で退任。その後も度々首相候補に挙げられた。戦後、28年の追放解除後は、参院全国区で最高点で当選。著書に「宇垣一成日記」(全3巻)など。
- 没年月日
- 昭和31年4月30日
出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報