宇宙往還技術試験機(読み)うちゅうおうかんぎじゅつしけんき(英語表記)H-II Orbiting Plaine-Experimental; HOPE-X

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇宙往還技術試験機」の意味・わかりやすい解説

宇宙往還技術試験機
うちゅうおうかんぎじゅつしけんき
H-II Orbiting Plaine-Experimental; HOPE-X

日本版スペースシャトル「ホープHOPEの設計・開発技術の飛行実証のための実験機。「ホープ」とほぼ同じ全長 16mのサイズで,機体システムや制御システムの設計実証を行なう。 1994年の軌道再突入実験(Orbital Re-entry Experiment;OREX),1996年の極超音速飛行実験 HYFLEX および小型自動着陸実験 (Automatic Landing Flight Experiment;ALFLEX) の次の段階に相当し,さらに往還技術実証機 HOPE-XAによる全飛行フェーズの実証を経て「ホープ」の完成にいたる予定であったが,1997年6月橋本政権による財政構造改革で宇宙開発費も削減され,科学技術庁は「ホープ」の開発を中断。試験機の HOPE-Xの改修で間に合わせることになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android