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…しかし一説に,この石は磨き直され,ビクトリア女王に献上され王室の宝物に加えられた〈コーイヌールKoh‐i‐noor〉(約106カラット),あるいはかつてインド南部の寺院に安置されていた女神像の目から剝ぎ取られロシアのエカチェリナ2世に贈られたといわれる〈オルロフOrlov〉(約195カラット)に変わったのではないかといわれている。また17世紀にルイ14世が買い取った〈ホープHope〉(約44カラット)はブルー・ダイヤモンドで,凶運の石として知られ,それを着用したモンテスパン夫人やマリー・アントアネットのように刑死したり,後年それを買い入れた銀行家ホープ家のように不慮の死や家庭の不幸に見舞われる者が続出した。伝説によれば,フランスのダイヤ商人タベルニエJ.B.Tavernier(1605‐89)が1668年ころインドの寺院でラーマーシーターの神像の目からそれを盗み取ったためのたたりだという。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」