宇津志村(読み)うつしむら

日本歴史地名大系 「宇津志村」の解説

宇津志村
うつしむら

[現在地名]根尾村宇津志

苦野にがの村の南に位置し、根尾川の湾曲部南岸段丘に集落がある。正保郷帳から大野郡に属し、同帳では田一七石余・畑一石余・紙桑木高二斗余・山年貢一石余。貞享二年(一六八五)大垣藩内検で村高一七石余となった(大垣領村々高帳)。猪が耕地を荒すため毎年猪垣を作り、九月九日に垣祭を行っていた(大垣藩地方雑記)。伝えによれば、大野郡日坂ひさか(現揖斐郡久瀬村)から所持林管理のため同族を移住させたのが始まりといい、村民はすべて高橋姓である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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