安堵奉行(読み)アンドブギョウ

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精選版 日本国語大辞典 「安堵奉行」の意味・読み・例文・類語

あんど‐ぶぎょう‥ブギャウ【安堵奉行】

  1. 〘 名詞 〙 鎌倉、室町幕府の職制。所領の相続、旧所領の回復等の安堵に関する職務をつかさどる。安堵方。安堵奉行人。
    1. [初出の実例]「安堵奉行事 称調訴陳状、徒送年月之条、尤不便」(出典:近衛家本追加‐弘安七年(1284)八月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の安堵奉行の言及

【安堵】より

…例を鎌倉幕府にとると,安堵の対象は相続,売買,贈与,紛失(証文)などであったが,このうち最も重要視されたのは継目(つぎめ)安堵と呼ばれた相続の安堵であった。相続人たる御家人は,譲状その他の証文を添えた安堵申状を幕府に提出,受理した安堵奉行が当知行や不服人の有無を調査し,問題がなければ関東下知状,もしくは譲状の余白に記した外題(げだい)安堵を相続人に交付するのが鎌倉後期の一般的な手続であった。もし不服人があれば,引付において一般の所務沙汰とほぼ同じ審議が行われた。…

※「安堵奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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