安宅新村(読み)あたかしんむら

日本歴史地名大系 「安宅新村」の解説

安宅新村
あたかしんむら

[現在地名]小松市安宅新町

かけはし川河口左岸の砂丘上にあり、東は浮柳うきやなぎ村、北は草野くさの村、南は日末ひずえ村。今江いまえ潟から梯川に流れていたふる川の河床を埋立てて成立し、安宅町の人々によりつくられたための村名という。北西海岸砂地で、南東の松林地帯は現在小松飛行場となっている。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高七石余、免二ツ六分、小物成は塩釜役三八匁・外海網役三二匁、猟船櫂役一五匁(うち五匁出来)・塩役三八匁余(出来)であった(三箇国高物成帳)。貞享二年(一六八五)大聖寺藩領日末村との間に境界争いが起き、安宅川河口から二八町九間の所を境界とし境塚が築かれた(小松市史)。天保五年(一八三四)には高四七石余、免二ツ六分(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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