安曇江庄(読み)あずみえのしよう

日本歴史地名大系 「安曇江庄」の解説

安曇江庄
あずみえのしよう

古代の安曇江のそばにあった東大寺領庄園。安曇江の位置を現南区安堂寺あんどうじ町付近に求める説もあるが、野崎のざき町付近とする説が妥当であり、当庄もこの付近にあったとみられる。安曇江庄が史料に現れるのは平安時代になってからであるが、東大寺がこの付近に土地を獲得したのは古い。八世紀中葉、安宿王は堀江ほりえ(現大川に比定)を挟んで東生ひがしなり酒人さかひと郷と西成にしなり三野みの郷内に三町六反二四九歩の家地をもっており、約一五メートルの双甲倉と同規模の未完成の倉もあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android