日本歴史地名大系 「安波村」の解説 安波村あふあむら 沖縄県:沖縄島北部国頭村安波村[現在地名]国頭村安波(あは)安田(あだ)村の南西に位置し、東は太平洋に臨む。アファとよぶ。東流する安波(あは)川は与那覇(よなは)岳(五〇三メートル)の東麓を水源とする床(とこ)川を中流で、南流してきた普久川(ふんがー)を河口手前で合流して太平洋に注ぐ。集落は普久川との合流点付近に立地する。現在、安波川上流には安波(あは)ダムによって形成されたクイナ湖、普久川上流には普久川ダムによって形成されたフンガー湖がある。村の起源は浦添(うらしー)間切安波茶(あはちや)村(現浦添市)から訪れた安波茶大神によると伝える。正保国絵図・絵図郷村帳に国頭(くんじやん)間切「あは村」とみえるが、琉球国高究帳に村名はみえない。正保国絵図では東シナ海側の奥間(うくま)村付近に「国頭間切大道ヨリあは村迄一里廿五町廿間」、名護(なぐ)間切川田(かーた)村(現東村)とを結ぶ海路に「川田村ヨリあは村迄海上四里」との記載があり、当村の北東に記される「かつせの崎」は、現在はカツセノ崎となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by