宗心寺(読み)そうしんじ

日本歴史地名大系 「宗心寺」の解説

宗心寺
そうしんじ

[現在地名]熊本市坪井四丁目

国道三号の浄行寺じようぎようじ交差点の西約五〇メートル、俗称たて町通の北側商店街の裏に位置する。通りからの間口が狭いため目につきにくいが、かつては立田口たつだぐち構門のすぐ近くで通りに面していた。泰岳山と号し、曹洞宗、本尊薬師如来。「国誌」によると、「寛永十一年宗岳寺七世或説四世石田春和尚開基之(中略)里俗ノ説ニ当寺ノ本尊薬師仏ニテ、昔日此辺未タ野原ニテ根笹ノミ繁茂セシ比一宇ノ薬師堂有シ、其堂迹且其本尊ナリト云当時ノ由緒書ニハ萱野ノ薬師トアリ」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報