…まず,プロテスタントは教会に聖像を置くことを禁じ,聖母,聖人の崇拝をも含むカトリックの教義の多くを否定し,人文主義のもたらした道徳的態度を糾弾した。この結果,プロテスタント諸国では,非宗教画,すなわち世俗的主題が黄金時代を迎え,他方では,公式的ドグマから分離した内面的,近代的信仰画の図像が形成されることとなった。一方,この粛清(しゆくせい)はカトリック側の芸術にも深刻で永続的な影響を与えた。…
※「宗教画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...