宗水(読み)そうぎすい

日本歴史地名大系 「宗水」の解説


そうぎすい

[現在地名]八幡町本町

小駄良こだら川東岸にある湧水で、県指定史跡。宗祇山田やまだ庄の東常縁から古今伝授をうけたのち、文明四年(一四七二)常縁に見送られ別れを惜しんだ場所という(美濃明細記)。「常縁集」(東家蔵)に常縁が詠じた和歌として「紅葉のなかるる竜田しらくものはなのみよしのおもひわするな」が載る。慈恩寺本「遠藤記」は、前句部分を「紅葉ばのみたるる立田白雲の」とする。寛文年中(一六六一―七三)、遠藤常友がこの歌をもって当地の泉の名を宗祇水から白雲はくうん水に替えたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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