宗道臣(読み)ソウ ドウシン

20世紀日本人名事典 「宗道臣」の解説

宗 道臣(1代目)
ソウ ドウシン

昭和期の少林寺拳法家 日本少林寺拳法連盟会長。



生年
明治44(1911)年4月2日

没年
昭和55(1980)年5月12日

出生地
岡山県

経歴
昭和3年陸軍土肥原機関要員として中国へ渡り、河南省嵩山の少林寺拳法を継ぐ義和門拳20代師家の文太宗について修行。戦後日本に引き揚げたあと、中国で学んだ拳技を総合して体系づけ、日本少林寺拳法と名づけ普及に努めた。のち金剛禅総本山少林寺管長、日本少林寺拳法連盟会長となる。国内に2600支部ほか、海外17カ国に支部を設け、拳士100万人ともいわれた。著書に「少林寺拳法」「少林寺拳法奥義」「少林寺拳法入門」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宗道臣」の解説

宗道臣(初代) そう-どうしん

1911-1980 昭和時代の武道家。
明治44年2月10日生まれ。昭和3年中国へわたり,河南省嵩山(すうざん)少林寺で義和門拳20代の文太宗(ぶん-たいそう)に師事,11年21代をつぐ。22年香川県多度津町に日本正統北流少林寺拳法会を創設し,普及につとめた。昭和55年5月12日死去。69歳。岡山県出身。著作に「秘伝少林寺拳法」など。
格言など】人間値打ちは失敗するかしないかでなく,失敗から起き上がれるかどうかによってきまる。……自分はだめな人間だと思いこんだとき,人間はほんとうにだめになるものである(「少林寺拳法入門」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の宗道臣の言及

【少林寺拳法】より

…拳法の一つ。現在日本で行われている少林寺拳法は,宗道臣(そうどうしん)(1911‐80)の創始によるものである。宗道臣は第2次大戦中,中国河南省嵩山(すうざん)少林寺で,伝来の拳法を学び,帰国後,1947年〈少林寺拳法〉として指導を開始した。…

※「宗道臣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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