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少林寺拳法 しょうりんじけんぽう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

少林寺拳法
しょうりんじけんぽう

宗道臣が考案した日本の拳法。日本古来の武道や中国各地の武術の技法を宗道臣が整理,編成し,1947年第2次世界大戦後の復興に向けた青少年育成を目的として香川県で創始した。武道であるとともに,の流れをくむ「金剛禅」の修行としての側面ももつ。少林寺拳法の名は宗道臣が,中国河南省の少林寺にある,異なる国の僧たちが拳法の練習をする姿が描かれた壁画に修練のあり方を着想したことに由来し,少林寺に伝わる中国武術の少林拳(少林武術)とは来歴や体系が異なる。基本は剛法としての突き,蹴りのほか,柔法に基づく抜き,固めなどで,練習には演武の型を用いる。今日では現代武道の一つとされ,全国高等学校総合体育大会の実施競技の一つともなっている。少林寺拳法連盟は日本武道館などとともに日本武道協議会を構成する。

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デジタル大辞泉の解説

しょうりんじ‐けんぽう〔セウリンジケンパフ〕【少林寺拳法】

日本の武道家宗道臣(そうどうしん)が昭和22年(1947)に創始した拳法。日本古来の武道と中国各地で学んだ武術を再編したもの。香川県多度津町に開基した金剛禅総本山少林寺を本拠とし、拳法の修練を通じて自己の確立と自他共楽の実践を目指す。中国の少林拳とは異なる。
[補説]名称は、創始者が少林拳の発祥地とされる中国の嵩山(すうざん)少林寺の壁画に修練のヒントを得たことに由来する。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうりんじけんぽう【少林寺拳法】

拳法の一つ。現在日本で行われている少林寺拳法は,宗道臣(そうどうしん)(1911‐80)の創始によるものである。宗道臣は第2次大戦中,中国河南省嵩山(すうざん)少林寺で,伝来の拳法を学び,帰国後,1947年〈少林寺拳法〉として指導を開始した。その後,宗教活動と護身術的技法を一体とし,現代化を図った活動により,組織的にも愛好者の数も増加し,普及発展してきた。嵩山少林寺に伝わる拳法の歴史は古く,達磨(だるま)大師が少林寺で仏法を説いたとき,修行僧に心身鍛練の秘法を教えた。

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大辞林 第三版の解説

しょうりんじけんぽう【少林寺拳法】

格技の一。中国の嵩山すうざん少林寺において拳法を学んだ、岡山県出身の宗道臣によって1947年(昭和22)に創始された。香川県にある金剛禅総本山少林寺を中心に、禅と一体になった護身術として普及発展。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

少林寺拳法
しょうりんじけんぽう

宗道臣(そうどうしん)(1911―80)が1947年(昭和22)に創始した拳法。彼は昭和初期中国に渡り、中国各地を巡歴して、陳良(ちんりょう)老師をはじめ各派の拳士に師事後、北少林(ほくしょうりん)義和門拳20代師父文太宗の下で修行、1936年少林寺に入山して、伝法の允可(いんか)を受けた。帰国後各種の拳技を整理し、これに創意工夫を加え再編し、少林寺拳法(少林寺拳法連盟の固有の名称)と名づけ、拳技を主行とする新しい人づくりの道、金剛禅を開基した。
 少林寺拳法の技法は、東洋医学の原理を応用した剛法(突き、打ち、蹴(け)るなど)、柔法(抜き技、逆技、投げ技など)、整法(整骨など)の三法二十五系で構成される。その修練法は、法形、演武、乱捕りの3種類に大別される。法形とは形であり、2人で行う個々の技術をさす。演武とは、修得した法形を自由に組み合わせて、互いに攻防技術を連続して行い、上達を図る独得の修練法である。乱捕りは、互いに法形や応用技を自由に駆使して、技の運用法を修得する修練法である。各修練法は、技の上達だけでなく、つねに調和のとれた生き方を身につけさせることを目的としている。これらの修行を通して慈悲心と勇気と正義感の強い人間を育成し、真の平和を目ざす金剛禅の教えは、世界にも広がり、組織は日本全国で2900支部、海外31か国に及んでいる(2006年9月現在)。[少林寺拳法連盟]
『宗道臣著『少林寺拳法奥儀』(1975・東京書店) ▽少林寺拳法連盟著『少林寺拳法』(1995・成美堂出版)』

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世界大百科事典内の少林寺拳法の言及

【多度津[町]】より

…町の西部にある桃陵公園は多度津藩主の下屋敷を開放したもので,現在は県立公園となり,桜の名所として知られる。公園の南麓には少林寺拳法日本総本山がある。【坂口 良昭】
[歴史]
 讃岐国多度郡の港として古くから内海航路の要衝をなし,室町時代には西讃岐の守護代であった香川氏が居館を置いた。…

※「少林寺拳法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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