官製春闘(読み)かんせいしゅんとう

知恵蔵miniの解説

官製春闘

労働組合が毎年展開する日本最大の労働運動「春闘(春季生活闘争)」において、政府が経営側に賃上げを要請する強い動きがあるもののこと。2013年9月20日、首相官邸の主催により、政府・経済界・労働界の合意形成を図る「経済の好循環実現に向けた政労使会議(政労使会議)」の第1回が開催され、また総理を始めとし政府が経済界に賃上げを幾度となく要請した結果、14年の春闘で中小企業を含めた企業の賃上げ率が15年ぶりに2%を超え(2.07%)、大幅なベースアップに踏み切る企業も相次いだ。本来労使間の労働運動である春闘に政府が介入したことから、この14年の春闘が「官製春闘」と呼ばれるようになった。以降も政労使会議が16年4月までに計10回行われるなど政府の要請などが続き、15年、16年の春闘も官製春闘と呼ばれた。

(2016-3-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉の解説

かんせい‐しゅんとう〔クワンセイ‐〕【官製春闘】

春闘労使間交渉に政府が介入することを揶揄(やゆ)していう語。
[補説]平成25年(2013)、政府が政労使会議を開き、経済界に賃金の引き上げを要請。これを反映する形で高水準のベースアップが行われたことから、マスコミ等で用いられるようになった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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