定偏角プリズム(読み)ていへんかくプリズム(その他表記)constant deviation prism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「定偏角プリズム」の意味・わかりやすい解説

定偏角プリズム
ていへんかくプリズム
constant deviation prism

水平断面が四角形をしていて,各頂角の角度が適当であるプリズムを使えば,どのような波長の光に対してもプリズムを回転することによって,最小偏角の条件を満足しながら入射光と射出光の方向一定 (定偏角) であるようにすることができる。このように設計されたプリズムを定偏角プリズムといい,連続光源から単色光を選び出すためのモノクロメータのプリズムとして使われる。定偏角 60°のアッベのプリズム,90°のペランプロカのプリズムなどがある。

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世界大百科事典(旧版)内の定偏角プリズムの言及

【プリズム】より

…分散用のプリズムにはA=60゜のものがもっとも多い。すべての波長に対して一定の最小偏角をもつ定偏角プリズム(アッベのプリズムなど)も用いられる。材料としては,可視光に対しては分散の大きいフリントガラス,紫外線に対しては水晶や蛍石,赤外線には岩塩や臭化カリウムなどの結晶が用いられる。…

※「定偏角プリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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