宜なり(読み)ウベナリ

デジタル大辞泉 「宜なり」の意味・読み・例文・類語

うべ◦なり【宜なり】

[連語]《「なり」は断定助動詞》なるほどと納得するさま。もっともである。道理だ。
「―◦なりけりや。あなうとまし」〈野分

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精選版 日本国語大辞典 「宜なり」の意味・読み・例文・類語

うべ【宜】 なり

  1. ( 副詞「うべ」に指定の助動詞「なり」の付いたもの ) 本当にそうである。もっともな道理だ。よくわかった。その通りである。うめなり。
    1. [初出の実例]「直(ただ)に逢はずあるは諾(うべなり)夢にだに何しか人の言(こと)の繁けむ」(出典万葉集(8C後)一二・二八四八)
    2. 「げにかしこき御心にかしづききこえむとおぼしたるはむべなりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標)

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