宝城寺(読み)ほうじようじ

日本歴史地名大系 「宝城寺」の解説

宝城寺
ほうじようじ

[現在地名]鹿沼市上南摩町

上南摩かみなんま町の南部にある。普門山と号し、真言宗豊山派本尊千手観音。慶安郷帳には宝蔵寺とみえる。寺伝によれば、初め鹿沼にあったが天正七年(一五七九)現在地に移ったという。慶長一七年(一六一二)の関東八州真言宗諸寺連判留書案や報恩院末寺(以上醍醐寺文書)に名がみえ、当地方真言宗の拠点寺院であった。江戸時代には徳川家光以来朱印地一〇石を与えられたとみられ、宝暦四年(一七五四)の徳川家重朱印状(県立文書館蔵)が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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