日本歴史地名大系 「宝谷寺」の解説 宝谷寺ほうこくじ 奈良県:御所市室村宝谷寺[現在地名]御所市大字室室(むろ)大師・身替(みがわり)大師とも通称される。葛成山と号し、高野山真言宗。本尊空海像。もとは法谷寺と記した。寺伝によれば、創建は空海が役小角の行跡を訪ね来て草庵を結び本尊阿弥陀如来を安置したことに始まり、空海を慕う人々が同庵に参るようになった。天文二二年(一五五三)に高野山・金剛山に詣でた三条西公条の「吉野詣記」によれば、二月三〇日「むろべ」で泊り、三月三日高野山、翌四日金剛山に登り、再び「むろべ」にもどり、五日に吉野山に赴いている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by