実川額十郎(読み)じつかわ がくじゅうろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「実川額十郎」の解説

実川額十郎(初代) じつかわ-がくじゅうろう

1782-1835 江戸時代後期の歌舞伎役者
天明2年生まれ。大坂の初代浅尾工左衛門,ついで2代中村仲蔵門下となり,のち江戸で修業。文政2年帰坂し,京坂と名古屋で活躍。天保(てんぽう)4年実川額十郎とあらため,座頭となる。武道,和事(わごと),実事(じつごと)を得意とした。実川系の祖。天保6年11月4日死去。54歳。前名は中村八百蔵,初代浅尾勇次郎,浅尾額十郎。俳名は延若。屋号井筒屋

実川額十郎(2代) じつかわ-がくじゅうろう

1813-1867 江戸時代後期の歌舞伎役者。
文化10年生まれ。2代実川延三郎の父。初代実川額十郎の門弟で,のち養子となる。元治(げんじ)2年2代をつぐ。和事(わごと)の名手で,「名人延三」とよばれた。慶応3年2月22日死去。55歳。京都出身。前名は浅尾延三郎,初代実川延三郎。俳名は延若,延賞。屋号は井筒屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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