実行寺(読み)じつぎようじ

日本歴史地名大系 「実行寺」の解説

実行寺
じつぎようじ

[現在地名]函館市船見町

函館山の北麓に位置する日蓮宗寺院。北側に称名しようみよう寺・高龍こうりゆう寺と、当寺を含め市内の三大寺院が並ぶ。一乗山と号し、本尊釈迦如来。宝暦一一年(一七六一)の「御巡見使応答申合書」によると明暦年中(一六五五―五八)には建立されており、延享年中(一七四四―四八)京都本満ほんまん(現京都市上京区)から寺号免許、松前法華ほつけ寺の末寺。「福山秘府」は元禄一二年(一六九九)庵地、延享年中寺号を与えられたとする。「渡島国地誌提要」によれば本満寺一七世法嗣日浄が正徳四年(一七一四)建立。「北海道志」巻一〇には日浄が明暦元年山ノ上やまのうえ町に建立、正徳四年のちの富岡とみおか町に移転したと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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