実質国内総支出(読み)じっしつこくないそうししゅつ(その他表記)gross domestic expenditure at constant price

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実質国内総支出」の意味・わかりやすい解説

実質国内総支出
じっしつこくないそうししゅつ
gross domestic expenditure at constant price

実質 GDEと略称され,国内総支出 GDEを構成する諸項目をそれぞれの対応するデフレーターで実質化して合計したもの。たとえば家計消費支出消費者物価指数などから作成される家計消費支出デフレーターで,総固定資本形成は資本財卸売物価指数などから作成されるデフレーターで実質化される。実質国民総支出 (実質 GNE) は GDEと国民総支出 GNEとの差である海外との要素所得移転を適当なデフレーター (たとえば GDEデフレーター) で実質化して実質 GDEに加算することによって求められる。この実質 GDE (実質 GNE) の年間増加率が通常経済全体の実質経済成長率を表わすものとされる。また名目 GDE (名目 GNE) ÷実質 GDE (実質 GNE) として求められるインプリシット・デフレーターは国民経済の総合的物価水準を表わすものとして使われることがある。

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