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卸売物価指数 おろしうりぶっかしすう

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

卸売物価指数

日本銀行が作成し、毎月3回公表している物価指数。企業間で取引される商品やサービスの価格変動を測定するのが主な目的。「消費者物価指数」と並び、景気動向を判断する重要な指標のひとつ。基本的に生産者に最も近い卸売業者の販売価格を判断材料としている。卸売物価指数には国内生産品を対象とした「国内卸売物価指数」と、それに輸出物価指数輸入物価指数を加えた「総合卸売物価指数」がある。

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デジタル大辞泉の解説

おろしうり‐ぶっかしすう【卸売物価指数】

卸売り段階での物価の変動を測るための指数。日本銀行が基準年次・品目を定めて調査し、発表する。WPI(wholesale price index)。→消費者物価指数

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百科事典マイペディアの解説

卸売物価指数【おろしうりぶっかしすう】

需給を反映する価格調査である卸売段階の物価水準動向を示す指数。景気分析と政策判断の重要な材料として,日本では1887年以降は日本銀行がさらに1950年以降は経済企画庁が収集・発表した指数が代表的。
→関連項目消費者物価指数

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外国為替用語集の解説

卸売物価指数

卸売り段階での商品の価格に関する物価指数。消費者物価指数とならび、需要供給を反映する物価動向を見る為の代表的な統計。国内卸売物価指数、輸入物価指数、輸出物価指数の3指数と、これらを加重平均した総合卸売物価指数で構成されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

おろしうりぶっかしすう【卸売物価指数】

企業間で取引される商品の価格変動を卸売段階で測定する指数。(1)企業間の商品取引における通貨購買力測定の尺度,(2)金額表示の諸統計を数量ベースに引き直す際のデフレーター,(3)企業間で取引価格を決定する際の参考指標(インデクセーション)などとして広く利用されているほか,(4)商品の全般的な需給動向,ひいては景気動向の判断指標(景気指標)としても活用されている。 日本の卸売物価指数は,日本銀行が,日清戦争後の物価高騰などを契機に,1887年から作成している(〈東京卸売物価指数〉,1887年1月基準)。

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大辞林 第三版の解説

おろしうりぶっかしすう【卸売物価指数】

卸売価格から算定した卸売物価の水準を示す指数。景気変動を最も敏感に反映するといわれ、景気の指標とされる。 WPI 。 → 企業物価指数

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

卸売物価指数
おろしうりぶっかしすう
wholesale price index

商品の卸売段階における価格の動きを示す指数。 (1) 商品需給の変化から景気の動向を把握すること,(2) 購買力の変化をみること,(3) 通貨単位表示の計数から通貨価値変動の影響を除いた実質値を算定するデフレーター (実質化因子) とすることなどの目的をもっている。日本では日本銀行調査による「卸売物価指数」があるが,これは生産者に最も近い卸売業者の販売価格をとらえようとするもので,企業間で取引される国内生産品 (輸出品を含む) と輸入品を対象とする。 1967年以降は,生産者価格 (生産者が卸売業者に販売する価格) に基づく生産者価格指数も利用可能である。一般にヨーロッパ諸国ではこの生産者価格の変動をもって卸売価格指数とすることが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

卸売物価指数
おろしうりぶっかしすう
Wholesale Price Index

WPIと略す。企業相互間で行われる取引について、その総体的な物価水準の変動を測定する指数。2003年(平成15)からは卸売物価指数にかわって、企業物価指数という新しい経済指標が用いられるようになった。以下、従来の卸売物価指数について説明する。
 卸売物価指数は、各種の物価指数のなかで消費者物価指数と並んでもっとも重要なものであった。日本では1887年(明治20)以来、日本銀行によって作成され、1934~36年(昭和9~11)を基準とした戦前基準指数とともに、60年(昭和35)基準以降、5年ごとに基準年次を更新し、採用商品などを改正した指数が公表されていた。1982年に、基準年次が80年(昭和55)に更新されるに際して、従来の卸売物価の国内品指数は国内卸売物価指数となり、輸出物価指数および輸入物価指数とともに、従来の卸売物価指数に対応するものとして総合卸売物価指数を構成することになった。これらの4卸売物価の体系は1960年(昭和35)までさかのぼって作成されている。
 卸売物価指数作成の方法は、まず企業間で取引される商品のなかから取引金額の大きい重要性の高い品目を選ぶ。1995年(平成7)基準指数においては、国内卸売物価指数について971品目、輸出物価指数について209品目、輸入物価指数について247品目、そして総合卸売物価指数としては以上三つの全体である1427品目が採用されている。次にそれらについて、取引価格として、原則として生産者にもっとも近い段階にある卸売業者の下での現物現金売りの販売契約価格を採用する。これによって基準年次における各品目の取引金額(輸出物価指数、輸入物価指数については、それぞれ輸出・輸入額、総合指数については、3指数のウェイト(加重)の合計金額)割合をウェイトとしたラスパイレス算式によって指数を算定する。作成される指数の構成としては、基本分類指数として工業製品、農林水産物、鉱産物、電力・都市ガス・水道、スクラップ類の類別指数とそれらの総合指数が作成され、さらに特殊分類指数として用途別指数(生産財指数、資本財指数、消費財指数、産業別指数、企業規模別指数)が作成されていた。公表指数としては月間指数と年間指数が作成され、『物価指数月報』『物価指数年報』『在庫統計確報』『通産統計』『鉱工業指数年報』等に掲載された。卸売物価指数には消費財だけでなく原材料などの生産財や設備機器などの資本財も大量に含まれているので、国民経済の動向をもっとも敏感に反映する指数であると考えられ、また企業取引段階における各種の商品の需給動向をうかがわせるものでもあるところから、産業別あるいは企業規模別などの景気動向を示す重要な指標ともなりうるものであった。[高島 忠]

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世界大百科事典内の卸売物価指数の言及

【物価】より

…もちろん現実経済に一般的な物価というものが存在するわけではなく,それは統計的な指数(多くの財の価格の平均)によってとらえられるものである。たとえばどのような財の価格を指数に取り入れるかによって,消費者物価指数卸売物価指数,GNPデフレーター等があり,これらはそれぞれ目的に応じて使い分けられている。 さて一般物価水準の変動(その上昇がインフレーションにほかならない)にわれわれが関心をもつのはどのような理由によってであろうか。…

【物価統計】より

…こうした統計調査に基づき収集した価格について,その変動を総合的にとらえるため,基準時を特定し,一定の算式を用いて指数化したのが物価指数である。それぞれ固有の利用目的をもついろいろな物価指数のなかで,代表的なものとしては〈消費者物価指数〉と〈卸売物価指数〉とがある。消費者物価指数(総務庁作成)は,全国の一般消費者世帯(農林漁家世帯,単身者世帯を除く)が消費目的のために購入する商品・サービスの価格(小売物価統計調査によって得られた小売価格)を対象とし,その全般的な物価水準の変動を測定することを目的とした指数で,1946年8月から統計が始められている。…

※「卸売物価指数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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