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実辞(読み)じつじ(英語表記)full word; substantive word

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

実辞
じつじ
full word; substantive word

文法用語。虚辞と並ぶ単語の二大分類の一つで,実質的概念を表わす単語をいう。実字,実詞ともいう。虚辞が文法的意義特徴を中心に成り立っているのに対し,実辞は文法的意義特徴のみならず,語義的意義特徴も十分にそなえた自立語である。ただし両者の境界線は必ずしも明確ではなく,多くは名詞,動詞,形容詞を実辞に含めるが,代名詞,数詞,副詞などについては諸説があり,一定しない。おもに漢文法の術語として用いられるが,言語により,学者により異なる内容をもつ。西洋文典では,形容詞などを含む広義の名詞 nounから狭義の名詞を取出して実詞 substantiveとすることが多い。同じ漢文法でも,名詞のみを実辞とし,動詞・形容詞を虚辞,前置詞・文末助詞などを助辞として大きく3分する立場もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の実辞の言及

【文法】より

…日本語を自由に使いこなせる日本人にとっては,これらは,あらためて取り上げるまでもなくわかりきったことであるが,それは幼児期にこうした知識を労せずして習得したからなのであって,これから日本語を学ぼうとする外国人にとっては意識的に習得せねばならないことなのである。なお,上記(3)で述べた〈機能語〉とは,動詞・名詞・形容詞などのように実質的な意味をもつ語(実質語・実辞などということがある)ではなく,いわばそれらの語を補足するような語というほどの意である(形式語・虚辞などと呼ぶこともある)が,この(3)についてはのちに少々補うところがある。 ところで,いま(A)で〈ねこがねずみを食べた。…

※「実辞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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