ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「客位語」の意味・わかりやすい解説 客位語きゃくいごpredicament ポルフュリオスによって区別された5つの叙述様式 modi praedicandiをいう。のちにはスコラ哲学においても用いられた。その5つとは類,種,差別,特性,偶性である。またカントは純粋悟性の客位語として,属詞またはカテゴリーから生ぜしめられる,ア・プリオリ (→ア・プリオリとア・ポステリオリ ) ではあるが派生的なすべての概念を規定した。それはたとえば,力,能動,受動,現存,抵抗,生起,消滅,変化などである。一方ショーペンハウアーはその言葉の原初的な意味から離れて,praedicabilia a prioriのタイトルのもとに,種,時間,質料に関してア・プリオリに肯定されうる一般的なすべての命題の図表を示した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by