ポルフュリオス(読み)ぽるふゅりおす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポルフュリオス」の意味・わかりやすい解説

ポルフュリオス
Porphyrios

[生]234
[没]305頃.ローマ?
ギリシアの新プラトン派の哲学者。生地はパレスチナテュロスかバタナイアとされる。アテネロンギノスに弁論術を,ローマでプロチノスに哲学を学んだ。著作は哲学,宗教,文献学にわたり,キリスト教に対して激しい攻撃を加えた『キリスト教徒駁論』 Kata Christianōnはのちに異端として焚書にされたが断片を残し,文献学的研究『ホメロス問題』 Homērika zētēmataはホメロス研究史上の金字塔であり,『オデュッセイア』における比喩的解釈の典型となっている。哲学的著作としては,『ピタゴラスの生涯』 Pythagorou bios,『禁欲について』 Peri apoches empsychon,『アリストテレス範疇論入門』 Eisagōgē eis tas Aristotelēs katēgoriasなどがあり,プロチノスの著作の編纂 (『エネアデス』) と伝記は哲学史に多大の貢献をした。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポルフュリオス」の意味・わかりやすい解説

ポルフュリオス
ぽるふゅりおす

ポルフィリオス

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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