日本歴史地名大系 「室本村」の解説 室本村むろもとむら 香川県:観音寺市室本村[現在地名]観音寺市室本町高屋(たかや)村の西、苧扱(うこく)川流域に広がる平野部に位置し、西は燧(ひうち)灘に面して南北に長い海岸線をもつ。北部に江甫草(つくも)山があり、その北側に室本湊がある。江甫草山頂には細川氏政の居城跡があり、その南側砂丘に室本遺跡、中央部の丸(まる)山に丸山(まるやま)古墳がある。「西讃府志」は地名の由来を「室本ト名ツクルハ、村人麹ヲ製スルヲ業トス、コレガ室ノ本タルニヨリ」と記す。文安二年(一四四五)七月一日の日付のある懸仏(蓮光院蔵)の墨書銘に「室本惣浦願主等」とある。永禄元年(一五五八)六月二日の香川之景判物(観音寺市麹組合文書)は王子大明神(蓮光院皇太子大明神)別当多宝坊に宛て麹商売の特権を認めたもので、文中に「先規之重書等并元景御折紙明鏡上」とあるので香川元景の時代から保護されていたことがわかる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by