宮中野古墳群(読み)きゆうちゆうのこふんぐん

日本歴史地名大系 「宮中野古墳群」の解説

宮中野古墳群
きゆうちゆうのこふんぐん

[現在地名]鹿島町宮中

北浦に面する標高三〇メートル前後の台地上にある。古墳群は大きく南北二群に分れ、南群はさらにA・B二群に分れる。北古墳群(八四基)夫婦塚めおとづか古墳・大塚おおつか古墳・小町塚こまちづか古墳など代表的古墳が集中してみられ、南A群の第六号古墳、南B群(一六基)のお伊勢山いせやま古墳・二十三夜塚にじゆうさんやづか古墳などが著名である。南A群中の古墳は保存状態が最もよいが、いずれも小規模で、未調査である。南B群は台地辺に営まれ、お伊勢山古墳は全長七五メートルで最も大きく、後円部北側に見事な周溝を残している。二十三夜塚古墳はお伊勢山古墳に次ぐ大きさである。

北古墳群は台地端から台地の中央にかけて分布するが、台地のほぼ中央に大塚古墳、その北東側に小町塚古墳、さらに東方に夫婦塚古墳がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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