日本歴史地名大系 「宮処野神社」の解説 宮処野神社みやこのじんじや 大分県:直入郡久住町市村宮処野神社[現在地名]久住町仏原市(いち)川左岸にある。旧郷社。「豊後国風土記」にみえる宮処野に鎮座する。祭神は景行天皇・嵯峨天皇・日本武尊など一四柱。社伝によれば直入擬大領膳臣広国の女が弘仁五年(八一四)に采女に選ばれ、嵯峨天皇に仕えた。承和九年(八四二)同天皇没後来田見(くたみ)(朽網)郷に帰り、尼となって天皇ゆかりの品を宮処野付近に埋めて、擬山陵として日夜勤仕した。仁寿三年(八五三)に広国が新宮を営んで嵯峨(さが)宮と称したという。岡藩は嵯峨大明神の社領として高二石八斗余を寄進。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報