宮塚山(読み)みやづかやま

日本歴史地名大系 「宮塚山」の解説

宮塚山
みやづかやま

利島の最高峰で、標高五〇七・五メートル、噴火口の直径は約三〇〇メートルある。シイを中心とする照葉樹林に覆われ、ツバキ植林が八合目辺りまで延びている。島の開拓神とされる阿豆佐和気命の神体山で、南西中腹阿豆佐和気命あずさわけのみこと本宮を祀っている。同宮はまえ浜の阿豆佐和気命神社の旧地といわれ、一番神ともよぶ。同宮の後ろ上方には大山祇命を祀る大山小山おおやまこやま神社があり、二番神、または山神社とよんでいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宮塚山の言及

【利島】より

…人口317(1995)。宮塚山(508m)を中心に,周辺は急傾斜をなす円錐形の小火山島で,島の周囲は約5km。海岸は海食崖で囲まれ,平地に乏しく地下水が得られないので,昔から天水依存の島として知られたが,1976年簡易水道が完成した。…

【新島】より

…新島は南北約11km,東西約3kmの細長い島で,面積約23km2,人口2560(1989),式根島を含めた新島村の人口は3163(1995)。島の北部にある宮塚山(432m)と南部にある向(むかい)山(283m)との間に低地が広がり,集落は低地の西海岸沿いに発達した本村と,北西部の小湾入に発達した若郷(わかごう)の二つがある。近世には伊豆諸島の中でも流人の数が多い島であった。…

※「宮塚山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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