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照葉樹林 しょうようじゅりんlaurilignosa; laurel forest

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

照葉樹林
しょうようじゅりん
laurilignosa; laurel forest

常緑広葉樹が優占種である森林。暖温帯から亜熱帯北部で,雨量が夏季多く冬季少い地域に発達する。優占種の葉は厚く,表面にクチクラの層をもち光沢がある。芽は鱗片,毛,ろう質により冬の寒さと乾燥から保護される。地中海地方の山地の多雨地域,ヒマラヤ山脈南斜面からユンナン (雲南) を経て日本南西部の低地に及ぶ地域に発達。クス型,タブ-シイ型,カシ型の森林を含み,亜高木層と低木層もツバキ,サザンカ,モチノキ,ヤツデ,アオキなどの照葉樹が占める。葉はおもに5月に落ち,現存量は乾量で 1haあたり8~9t。冬も温度の高いときは光合成を行い,1年間の乾物総生産量は約 60t,純生産量は約 18tに及ぶ。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

照葉樹林

シイ類、カシ類、タブノキ類などの常緑広葉樹からなる森。葉の表面の光沢が強く、太陽の光を受けると輝いて見える。かつて西日本を中心に広がっていたが、紙の原料として伐採され、ほとんど姿を消した。

(2006-12-25 朝日新聞 朝刊 西部特集)

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百科事典マイペディアの解説

照葉樹林【しょうようじゅりん】

常緑広葉樹林とも。アジア大陸東部の亜熱〜暖温帯の多湿の地域に見られるブナ科の常緑広葉樹を主にした森林群系。照葉樹は,表皮のクチクラ層が発達した光沢の強い深緑色の葉と冬芽をもつことを特徴とする。
→関連項目

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

しょうようじゅりん【照葉樹林】

鹿児島の芋焼酎。酒名は、蔵が大隅半島・高隈山系の照葉樹林帯に位置することにちなみ命名。この森の伏流水と白麹を用いて仕込む。蒸留法は常圧蒸留。原料はコガネセンガン、米麹。アルコール度数25%。蔵元の「神川酒造」は平成2年(1990)創業。所在地は鹿屋市永野田町。

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デジタル大辞泉プラスの解説

照葉樹林(しょうようじゅりん)

鹿児島県、有限会社神川酒造が製造する芋焼酎。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうようじゅりん【照葉樹林 laurel forest】

西南日本,台湾,華中,雲南,ヒマラヤ,東南アジアの山地とアジア大陸東岸に広がる暖温帯常緑広葉樹林の1型。この林は,コナラ属アカガシ亜属,シイ属,マテバシイ属などのブナ科を優占種としながら,クスノキ科ハイノキ属,ヤブコウジ属などの多くの種類の樹木を混じえ,樹高は20~30mで,巨大高木層はない。表皮のクチクラ層が発達した光沢の強い深緑色の葉をもち,冬の寒さや乾燥から保護された冬芽をもつ点が特徴である。

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大辞林 第三版の解説

しょうようじゅりん【照葉樹林】

常緑広葉樹を優占種とする樹林。亜熱帯から温帯に発達。日本では九州・四国・関東までの沿岸部に分布。クスノキ・シイ・ツバキなどで、葉は革質で光沢がある。常緑広葉樹林。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

照葉樹林
しょうようじゅりん

常緑広葉樹のうちで葉面のクチクラ層が厚く、光沢があり、葉の大きさが20~50平方センチメートル前後の照葉樹が優占する林をいう。シイ、カシなどのブナ科、クスノキ、タブノキなどのクスノキ科、ツバキ、ヒサカキなどのツバキ科などの植物が優占する。照葉樹林はアジアの熱帯山地から、ヒマラヤ、中国南部、台湾、日本を含む東南~東アジア地域にもっとも広く発達する。また、最寒月の月平均気温がマイナス1℃までは耐えられる。照葉樹林の一部は亜熱帯林にも含まれるが、大部分は暖温帯林である。林は高木、亜高木、低木、草本の4層からなり、樹高は20~30メートルに達する。林床にはシダ類が多く、常緑のつる植物も多い。照葉樹林は熱帯低地多雨林ともっとも類縁が近い森林である。[大澤雅彦]

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世界大百科事典内の照葉樹林の言及

【植生】より

…熱帯季節林(熱帯雨緑林)は,乾燥度が強まるにつれて,巨大高木層がなくなり,乾季に上層だけが落葉するものから全体が落葉するものに変わる。湿潤な暖温帯には優占種のある常緑広葉樹林が成立し,大陸東岸の夏雨気候は照葉樹林で,西岸の冬雨気候は硬葉樹林となる。熱帯の乾燥帯では,温帯での草本とは異なり,とげ低木が優占する。…

【森林】より

… 森林植生は,標高に応じた温度変化に伴い垂直的に変化する。暖温帯域では亜山地帯(照葉樹林帯),山地帯(落葉広葉樹林帯),亜高山帯(常緑針葉樹林帯),高山帯(ハイマツ帯,森林限界以上)に区別されている。北アルプスではおよそ500m,1700m,2500mがそれぞれ亜山地帯,山地帯,亜高山帯の上限にあたり,2500m以上が高山帯となる。…

【相観】より

…世界的にみれば,気候が変われば相観は変わる。東アジアのような湿潤地域での熱帯から寒帯へという温度変化に伴っては,巨大高木を含めて3層の高木層をもち優占種がない常緑の熱帯多雨林,巨大高木層のなくなる亜熱帯多雨林,優占種が目だつ暖温帯常緑広葉樹林(照葉樹林),冷温帯落葉(夏緑)広葉樹林,亜寒帯針葉樹林,寒帯荒原(ツンドラ)へと移行する。熱帯での湿潤から乾燥へという変化に伴っては,熱帯多雨林,乾季に上層木が落葉する半常緑熱帯多雨林,全体が落葉する熱帯季節(雨緑)林,樹木を混じえた熱帯草原(サバンナ),とげ低木の生育する半砂漠,短命草本が出現する砂漠へと移行する。…

※「照葉樹林」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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