宮川(三重県 川)(読み)みやがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮川(三重県 川)」の意味・わかりやすい解説

宮川(三重県 川)
みやがわ

三重県と奈良県の県境をなす大台ヶ原山(おおだいがはらざん)に源を発し、三重県中南部を北東流して伊勢(いせ)市の北西で伊勢湾に注ぐ。一級河川。延長91キロメートル、流域面積920平方キロメートル。豊受(とようけ)大神宮(外宮(げくう))の参詣(さんけい)者が身を清めた川から豊宮川ともよばれた。最上流部はわが国でも貴重な原生林を広く残す大杉谷(おおすぎだに)で吉野熊野国立公園区域。中流渓谷森林が続く奥伊勢宮川峡県立自然公園に指定され、登山、ハイキング、釣りなどが楽しめる。上流から不動谷、宮川、三瀬谷(みせだに)の三つの県営ダムがあり、三瀬谷ダムの人造湖奥伊勢湖にはボート競技場も設けられている。

[伊藤達雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android