大台ヶ原山(読み)おおだいがはらざん

日本大百科全書(ニッポニカ)「大台ヶ原山」の解説

大台ヶ原山
おおだいがはらざん

奈良・三重・和歌山県境を南北に走る台高山脈(だいこうさんみゃく)の主峰奈良県川上村、上北山村三重県大台町界にある高原状の山で、山頂部は正木ヶ原、牛石(うしいし)ヶ原、西大台ヶ原など隆起準平原遺物の平坦(へいたん)面が続き、周囲には最高峰日出ヶ岳(ひでがたけ)(1695メートル)や三津河落(さんづこうち)山(1655メートル)、経ヶ(1529メートル)がそびえる。東流する宮川、北流する吉野川、西流する北山川や支流西ノ川の水源をなす。宮川上流には原始林に覆われる大杉峡谷の景勝地があり、南斜面には絶壁の大蛇嵓(だいじゃぐら)、蒸籠嵓(せいろぐら)、千石嵓や東の、西の滝などの奇勝がある。山頂付近は日本有数の多雨地帯で、ロボット雨量観測所が設置されている。展望のよい山頂の高原にはイトザサが茂り、大台教会、ビジターセンターなどがある。国道169号の伯母峰(おばみね)峠から延長16キロメートルの大台ヶ原ドライブウェイ(県道40号大台ヶ原公園川上線)が山頂まで通じる。吉野熊野国立公園の一部をなしている。

[菊地一郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「大台ヶ原山」の解説

大台ヶ原山
おおだいがはらさん

奈良・三重県境にある山。台高山脈の主峰。標高 1695m。山体は浸食から取残され周囲の山地から残丘状にそびえる。山上には約 40km2にわたり牛石ヶ原,正木ヶ原,西大台ヶ原などのほぼ平坦な隆起準平原面を残し,その周囲を最高峰の日出ヶ岳,三津河落山,経ヶ峰などが囲む。吉野川,熊野川,宮川などの幼年谷によって刻まれた南側は多くの滝や千石嵒 (ぐら) ,大蛇嵒などの絶壁をつくる。森林も豊富で,野鳥の種類も多い。国内有数の多雨地帯。古来信仰登山が盛ん。山頂には高層湿原高山植物がみられる。 1961年,伯母峰峠から山頂まで大台ヶ原ドライブウェーが開通した。吉野熊野国立公園に属する。

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百科事典マイペディア「大台ヶ原山」の解説

大台ヶ原山【おおだいがはらさん】

奈良・三重県境を南北に走る台高山地の主峰。標高1695m。ケイ岩等からなる。熊野川吉野川,宮川の水源をなし,南西部に約40km2の準平原が広がり,河川は岩壁を多くの滝をなして落下。日本有数の多雨地域で森林資源も豊富。古来信仰登山が盛んで,山頂に大台教会がある。吉野熊野国立公園に属し,国道169号から大台ヶ原ドライブウェーが通じる。
→関連項目大杉峡谷日本百名山三重[県]

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デジタル大辞泉「大台ヶ原山」の解説

おおだいがはら‐ざん〔おほダイがはら‐〕【大台ヶ原山】

奈良県吉野郡と三重県多気郡の境にある高原状の山脈。主峰は日出ヶ岳ひでがたけで標高1695メートル。日本での最多雨地帯で、宮川吉野川などの水源をなす。大峰信仰の霊場

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事典・日本の観光資源「大台ヶ原山」の解説

大台ヶ原山

(三重県・奈良県)
日本百名山」指定の観光名所。

大台ヶ原山

(奈良県)
日本百景」指定の観光名所。

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世界大百科事典 第2版「大台ヶ原山」の解説

おおだいがはらざん【大台ヶ原山】

三重県と奈良県の県境をなす南北方向の台高山脈の南部にある山。紀ノ川上流の吉野川,熊野川支流の北山川,宮川の源流にあたる。山頂部には隆起準平原の遺物である平たん面が約40km2にわたって広がり,山名の由来となったといわれる。最高峰は日出ヶ岳(1695m)で,三津河落(さんづこうち)山(1654m),経ヶ峰(1529m)などの峰に囲まれて,牛石ヶ原,正木ヶ原,西大台ヶ原などの平たん面があり,高山植物や高層湿原がみられる。

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