日本歴史地名大系 「宮野用水」の解説 宮野用水みやのようすい 富山県:黒部市田家新村宮野用水不動(ふどう)滝のある尾滝(おたき)谷(現小滝谷、通称大滝)が黒部川へ落下する左岸(現宇奈月町内山の音沢釣橋下)に取水口水門があり、田家野(たいえの)まで二里二七町、灌漑面積二六〇町。十二貫野(じゆうにかんの)用水の下を流れ、十二貫野台地の下を灌漑している。文化一二年(一八一五)吉城寺(きちじようじ)村が新開を願出たのが起源である。その後しだいに新開増反が願出され、請高田畑一千一三〇石に上った。主付は山田(やまだ)村嘉一郎(神保嘉一郎)であったが、用水開削は進行しなかった。天保五年(一八三四)金山十次郎が相役を命ぜられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by