家憲(読み)カケン

精選版 日本国語大辞典 「家憲」の意味・読み・例文・類語

か‐けん【家憲】

  1. 〘 名詞 〙 その家で守るべき生活指導方針。家族、子孫が守るべきおきて。家訓。
    1. [初出の実例]「私製の家憲(カケン)を以て主人を束縛せんとする」(出典福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉六六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の家憲の言及

【財閥】より

… 第2の点は,その家産を基礎としたファミリー・コンツェルンとしての性格から,資本の封鎖性と経営における保守主義が強かったことである。各財閥には財閥同族とその資産管理の規範を定めた〈家憲〉があり,持株会社は合名・合資会社で出資社員は家憲の定める財閥同族に限定されていた。もっとも実際の経営は,とくに三井・住友では番頭の手にゆだねられ,その点で〈所有と経営の分離〉も実現していたが,傘下直系企業の社長には財閥同族が就任していた。…

※「家憲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android