改訂新版 世界大百科事典 「家畜単位」の意味・わかりやすい解説
家畜単位 (かちくたんい)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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畜産業の発達程度を比較するとき用いられる規準の一つで、各種の家畜の頭羽数を同一単位に換算して総合的に表示する一つの方法として用いられる単位である。地域の総合的な家畜数をほかの地域のそれと比較するとき、種類別で比較する繁雑さを避けて、便宜上一括して比較するのに用いられる。家畜単位を定める基礎は各国により異なるが、日本ではウシやウマの大家畜1頭、ブタ5頭、メンヨウとヤギ10頭、ウサギ50頭、家禽(かきん)100羽をそれぞれ1単位とする。
国連食糧農業機関(FAO)の「家畜及び食肉報告書1946」では、飼料の消費量を基礎に家畜単位animal unitを算出し、ウシを1として換算して、ウマ0.8、ブタ3.2、メンヨウ10.0を1単位としている。
[西田恂子]
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[世界の畜産]
世界でどういう家畜がどれくらい飼われているかをみると(1981年現在,FAO資料による),牛(水牛を含む)を中心とする大家畜が14億6723万頭,豚・羊で構成される中家畜が23億7878万頭,鶏を主体とする家禽が67億6006万羽となっている。大家畜,中家畜,家禽をいっしょにして飼畜規模の大小を論議するときの尺度として家畜単位(大家畜1頭=1単位,豚1頭=0.2単位,豚以外の中家畜=0.1単位,家禽100羽=1単位)という概念が国際的に設定されている。それで換算すると,いまいった飼畜頭羽数は大家畜14億6723万家畜単位,中家畜3億1581万家畜単位,家禽6760万家畜単位,計18億5064万家畜単位となる。…
※「家畜単位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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