宿久郷(読み)すくごう

日本歴史地名大系 「宿久郷」の解説

宿久郷
すくごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに「宿人」とするが、「日本地理志料」「大日本地名辞書」ともに宿久の誤りであろうとし、それが通説となっている。「延喜式」神名帳の島下郡に須久久すくく神社(現茨木市)があり、「神宮雑例集」によると天平一二年(七四〇)大中臣清麻呂が島下郡寿久郷に籠居し、春日神を寿久山御社に遷して祀ったとされる。また宿久の地名は「山槐記」天暦元年(九四七)九月一五日条に宿久野、安和二年(九六九)七月八日の法勝院領目録(仁和寺文書)宿久庄、「小右記」寛仁二年(一〇一八)五月三〇日条に「宿御庄」、天永三年(一一一二)四月日の中宮職解(朝野群載)に宿久御園などが認められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む