日本歴史地名大系 「島下郡」の解説
島下郡
しましもぐん
- 大阪府:摂津国
- 島下郡
淀川北岸の摂津国東部に位置した郡。「和名抄」東急本国郡部は訓を島上の「志末乃加美」に准ずるとするから、「しまのしも」となる。のち「しましも」とよばれるようになり、近代の郡名の訓は「シマシモ」(内務省地理局編纂「地名索引」)。東は島上郡、北は丹波国
〔古代〕
郡名の史料上の初見は「続日本紀」和銅四年(七一一)正月二日条である。しかし島上郡が「三島賀美郡」「三島上郡」とよばれていたように、この郡の古称が「三島資母郡」または「三島下郡」であったのは確かであり、また略称として下郡としている史料も散見される。寛治六年(一〇九二)六月二二日の僧定尊田畠売券案(東寺百合文書)、康和四年(一一〇二)三月日の東寺政所下文案(同文書)などである。また島下郡が島上郡とともに大化前代に
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報