富士川(読み)ふじかわ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

富士川(静岡県の旧町名)
ふじかわ

静岡県東部、庵原郡(いはらぐん)にあった旧町名(富士川町(ちょう))。現在は富士市西端の一地区。富士川下流西岸に位置する。旧富士川町は1901年(明治34)町制施行。1957年(昭和32)松野村を編入。2008年(平成20)富士市へ編入。旧町域の約80%が興津川(おきつがわ)山地と蒲原(かんばら)丘陵地で、低地は富士川扇状地。JR東海道本線、旧国道1号(県道富士由比(ゆい)線)が通じる。また、東名高速道路の富士川サービスエリアがあり、富士山の眺望がよい。
 中心地区の岩淵(いわぶち)は江戸時代、富士川の渡船場で、甲州鰍沢(かじかざわ)と結ぶ富士川舟運の中継地として繁栄した。岩淵には江戸から37里目の一里塚が残っていて、県指定文化財となっている。また、岩淵小休本陣となった「常盤家住宅主屋(ときわけじゅうたくしゅおく)」は国の有形登録文化財。富士川扇状地原の低地は水田が広がっていたが、第二次世界大戦中アルミ工場が建てられ、以来缶詰、農薬、機械工場が進出して東駿河(するが)湾工業地域の一部となっている。丘陵部ではおもにミカン、茶をつくっているが、最近はキウイフルーツの栽培が盛んになっている。近年住宅団地の造成が進み、富士・富士宮両市中心市街地のベッドタウン化が顕著である。[川崎文昭]
『『富士川町史』全5巻(1962~2004・富士川町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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