富士浅間宮(読み)ふじせんげんぐう

日本歴史地名大系 「富士浅間宮」の解説

富士浅間宮
ふじせんげんぐう

[現在地名]袋井市国本 不入斗

油山ゆさん寺から延びる尾根南端の浅間山に鎮座する。祭神は木花咲耶姫。旧郷社。社記によれば、坂上田村麻呂が東征のおり、富士浅間の御霊を勧請したと伝える。建武二年(一三三五)一一月一〇日、足利直義から「富士不入斗」が富士浅間社(富士山本宮浅間大社)に寄進されており(「足利直義寄進状」大宮司富士家文書)、当地はこの頃には富士浅間社の信仰圏に含まれ、当宮が祀られていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android