富崎遺跡(読み)とみさきいせき

日本歴史地名大系 「富崎遺跡」の解説

富崎遺跡
とみさきいせき

[現在地名]婦中町富崎

山田やまだ川と井田いだ川の合流点近く、富崎集落の東側に位置する。富崎山麓にあたり、標高は二五メートル前後である。弥生時代後期、古墳時代中期、奈良時代から平安時代初期、一五世紀後半の土器が採集されており、付近の遺跡との関連が注目される。富崎山には中世の遺跡として富崎城跡がある。そのなかの鐘撞堂かねつきどうとよばれている地点には、平成元年(一九八九)の発掘調査で一辺七・五メートルの方形部の四隅に長さ七―八メートル、幅一・八メートルの突出部のつく四隅突出型墳丘墓一基があり、さらに二〇メートル離れて、一辺一四―一七メートルの方形台状墓のあることが判明している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 鐘撞堂 井田 円墳

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