井田(読み)セイデン

デジタル大辞泉 「井田」の意味・読み・例文・類語

せい‐でん【井田】

古代中国で行われたといわれる土地制度。周代では、一里四方の田地を井の字形に九等分し、周囲の八区の土地私田として八戸に分け与え、中央一区公田として共同耕作させ、その収穫を租として官に納めさせた。井田法

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精選版 日本国語大辞典 「井田」の意味・読み・例文・類語

せい‐でん【井田】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 井戸を掘って水を飲み、田を耕して食物を得ること。生活を営むこと。
    1. [初出の実例]「井田我事 堯帝何力」(出典:性霊集‐二(835頃)大和州益田池碑)
  3. 中国古代に施行されたといわれる中国の田制。丁年に達した有妻男子に平等に耕地を使用させる制度。周代には一里四方の田を井字形に九等分し、中央の一区を公田、他を私田として八家に分け、公田を八家の共同耕作としてそこからの収穫を租として国に納めさせた。井田法。〔書言字考節用集(1717)〕 〔春秋穀梁伝‐宣公一五年〕

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普及版 字通 「井田」の読み・字形・画数・意味

【井田】せいでん

井田法。孟子理想として説いた田地の制。〔孟子、文公上〕方、里にして井す。井九百畝、其の中(央)を田と爲し、家皆百畝を私し、同(とも)に田をふ。事畢(をは)り、然る後敢て私事治む。野人を別つ以(ゆゑん)なり。

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